基礎知識

SIMカードとは?種類・サイズ・入れ替え方法を初心者向けにわかりやすく解説

約8分で読めます

SIMカードがないとスマホは使えない?

「SIMカードって何?」「スマホに入っている小さなカードは何のためにあるの?」

格安SIMへの乗り換えを検討していると、SIMカードという言葉をよく目にしますが、その役割や仕組みを正しく理解している方は意外と少ないかもしれません。

この記事では、SIMカードの基本的な仕組みから種類・サイズの違い、入れ替え方法まで初心者向けにわかりやすく解説します。

SIMカードとは?

SIMカードとは、「Subscriber Identity Module(加入者識別モジュール)」の略で、スマホやタブレットに挿入して使う小さなICカードです。

SIMカードには契約者の情報電話番号が記録されており、これによってスマホで通話やデータ通信ができるようになります。

SIMカードの役割

SIMカードの主な役割は以下の3つです。

  • 通話を可能にする: 電話番号と紐付けられ、音声通話ができる
  • データ通信を可能にする: モバイルデータ通信でインターネットに接続できる
  • 契約者を識別する: 携帯電話会社が契約者を特定するための固有番号(IMSI)が記録されている

簡単にいえば、SIMカードはスマホを「電話機」として使うための身分証明書のような存在です。SIMカードが入っていないスマホでは、Wi-Fi接続以外の通話やデータ通信はできません。

SIMカードに記録されている情報

記録されている情報内容
IMSI(加入者識別番号)契約者を一意に識別する番号
電話番号契約に紐付いた電話番号
認証情報通信ネットワークに接続するための暗号鍵
キャリア情報契約している携帯電話会社の情報

SIMカードの種類とサイズ

SIMカードには標準SIM・microSIM・nanoSIMの3つのサイズと、物理カードが不要なeSIMがあります。

サイズ比較表

種類サイズ主な用途現在の普及状況
標準SIM(Mini SIM)25mm × 15mm2008年以前のガラケー・初期スマホほぼ使われていない
microSIM15mm × 12mm2010年頃のスマホ一部の古い機種のみ
nanoSIM12.3mm × 8.8mm現在のほぼすべてのスマホ現在の主流
eSIM端末に内蔵最新スマホ・タブレット急速に普及中

標準SIM(Mini SIM)

最も大きいサイズのSIMカードです。ガラケーや2008年頃の初期スマホで使われていましたが、現在はほぼ使われていません

microSIM(マイクロSIM)

標準SIMより一回り小さいサイズです。2010年頃〜2012年頃のスマホで採用されていました。iPhone 4やiPadの初期モデルなどで使われていましたが、現在販売されている機種ではほとんど使われていません

nanoSIM(ナノSIM)

3種類の中で最も小さく、現在販売されているスマホのほぼすべてがnanoSIMに対応しています。2012年のiPhone 5で初めて採用されて以降、業界標準となりました。

格安SIMの申し込みでSIMカードのサイズを選ぶ場合、迷ったらnanoSIMを選べばほぼ間違いありません。

eSIM(組み込み型SIM)

eSIMは物理的なカードではなく、端末に内蔵されたチップに契約者情報を書き込む方式です。SIMカードの抜き差しが不要で、オンラインで即日開通できるのが最大の特徴です。

eSIMの詳しい仕組みやメリットは、eSIMの基本ガイドで解説しています。

自分のスマホのSIMカードサイズを確認する方法

格安SIMへの乗り換えや機種変更の際は、自分のスマホが対応するSIMカードサイズを事前に確認しましょう。

iPhoneのSIMカードサイズ一覧

機種SIMカードサイズ
iPhone 5以降〜iPhone 14nanoSIM(+ eSIM対応)
iPhone 15以降nanoSIM(+ eSIM対応)※米国版はeSIMのみ
iPhone 4 / 4smicroSIM
iPhone 3G / 3GS標準SIM

2012年以降に発売されたiPhoneはすべてnanoSIMです。

AndroidのSIMカードサイズ確認方法

Androidスマホは機種によってSIMカードサイズが異なります。以下の方法で確認できます。

  1. メーカーの公式サイトで機種のスペックを確認する
  2. 端末の設定画面で「端末情報」を確認する
  3. SIMカードトレイを取り出してサイズを目視で確認する

2015年以降に発売されたAndroidスマホはほぼすべてnanoSIMに対応しています。

SIMカードの入れ替え手順

SIMカードの入れ替えは、格安SIMへの乗り換え時や機種変更時に必要になります。

準備するもの

  • 新しいSIMカード
  • SIM取り出しピン(クリップでも代用可能)
  • スマホ本体

入れ替え手順(5ステップ)

  1. スマホの電源を切る — データ破損を防ぐために必ず電源を切ってから作業しましょう
  2. SIMトレイを取り出す — 端末側面の小さな穴にSIM取り出しピンを挿してトレイを引き出す
  3. 古いSIMカードを取り外す — トレイからSIMカードを慎重に取り外す
  4. 新しいSIMカードをセットする — 向きと表裏を確認してトレイに乗せる(ICチップの金色の面が下向き)
  5. トレイを端末に戻す — カチッと音がするまでしっかり押し込む

電源を入れた後、通信ができない場合はAPN設定が必要です。

入れ替え時の注意点

  • 電源は必ず切ってから作業する
  • SIMカードのICチップ(金色の部分)に直接触れない
  • トレイの向きを間違えないように慎重にセットする
  • 無理に押し込まない(破損の原因になります)

SIMカードのサイズを変更する方法

「今使っているスマホのSIMカードが新しいスマホに合わない」という場合、サイズ変更が必要です。

キャリアでのサイズ変更

最も安全な方法は、契約中の携帯電話会社でSIMカードの再発行を依頼することです。

方法手数料の目安所要時間
オンライン申請無料〜1,100円2〜3日(郵送)
店頭での変更無料〜3,850円即日

格安SIMの場合はオンラインでの申請が中心で、手数料は無料〜1,100円程度のことが多いです。

SIMカードアダプターの利用(非推奨)

小さいSIMカードを大きいサイズに変換する「SIMアダプター」も販売されていますが、端末内部でアダプターが外れてSIMカードが取り出せなくなるトラブルが報告されています。

基本的にはキャリアでのSIMカード再発行をおすすめします。

SIMカードの取り扱い注意点

ICチップに触れない

SIMカードの金色のICチップ部分に指紋や汚れが付くと、接触不良の原因になります。持つときはカードの端を持ちましょう。

紛失・破損時の対応

SIMカードを紛失した場合は、すぐに契約中の携帯電話会社に連絡して利用停止の手続きを行いましょう。不正利用を防ぐためにも素早い対応が大切です。

破損した場合は、SIMカードの再発行を申請します。手数料は無料〜3,850円程度です。

返却が必要なケース

格安SIMの解約時には、SIMカードの返却が必要なケースがあります。返却先の住所は各社の公式サイトで確認できます。返却しない場合にSIMカード損害金が発生する場合もあるため注意しましょう。

よくある質問(Q&A)

Q. SIMカードを入れ替えるとデータは消える?

**A. いいえ、消えません。**写真や連絡先、アプリなどのデータはスマホ本体(またはクラウド)に保存されているため、SIMカードを入れ替えてもデータは消えません。ただし、一部の古いガラケーでは連絡先がSIMカードに保存されている場合があります。

Q. SIMカードなしでもWi-Fiは使える?

**A. はい、使えます。**SIMカードが入っていなくてもWi-Fiに接続すればインターネットの利用は可能です。ただし、電話やSMS、モバイルデータ通信は使えません。

Q. 他人のSIMカードを自分のスマホに入れたらどうなる?

**A. そのSIMカードの電話番号・契約でスマホが動作します。**ただし、スマホにSIMロックがかかっている場合は、別のキャリアのSIMカードは認識されません。

Q. SIMカードが認識されない場合の対処法は?

**A. 以下の手順を試してください。**①電源を切って再起動する ②SIMカードを一度取り出して入れ直す ③ICチップ部分を柔らかい布で軽く拭く ④それでも解決しない場合はキャリアに問い合わせる。

Q. eSIMと物理SIMカードはどちらがいい?

**A. 用途によります。**すぐに開通したい場合やデュアルSIM運用をしたい場合はeSIMが便利です。機種変更が多い方や対面サポートを重視する方は物理SIMカードが安心です。詳しくはeSIMの基本ガイドをご覧ください。

まとめ

SIMカードは、スマホで通話やデータ通信を行うために欠かせない重要なパーツです。

ポイントを整理しておきましょう。

  • ✅ SIMカードは契約者情報や電話番号が記録されたICカード
  • ✅ サイズは3種類あるが、現在はnanoSIMが主流
  • ✅ 物理カード不要のeSIMも急速に普及中
  • ✅ 入れ替え時は電源を切ってから作業する
  • ✅ サイズ変更はキャリアでの再発行が安全

格安SIMへの乗り換えを検討している方は、まず格安SIMの基本を確認してみましょう。

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